犬 血便

鞭虫ってどんな虫?

 

 

犬鞭虫の虫体  犬鞭虫の虫卵

 

上の写真は犬鞭虫の虫体と虫卵です。犬鞭虫は体の反対側がクルクルっとしていますが、どちらが頭の方(前半部)でどちらがおしりの方(後半部)だと思いますか? 細い方がおしりの方にも思えそうですが、細くて長くてクルッとした方が前半部なんです。

 

このクルクルっとしたところが鞭状で、太い方の後半部が“柄”状なので、鞭虫と言われています。虫卵もとても特徴的ですよね。黄褐色ないしは暗褐色をしたレモン状で、卵殻が厚く両端に栓状の構造があります。

 

 

犬鞭虫(Trichuris vulpis

 

犬鞭虫は 4〜7p程度の長さで、イヌ科動物の盲腸、時に結腸に寄生します。犬回虫や犬鉤虫と違って、犬鞭虫は 7か月齢以降の年齢の犬に高率に寄生しているんです。寄生が軽度だと、症状を見ることはほとんどないのですが、間歇(一定の間隔をおいて,物事が起こったりやんだりすること)性の軟便と、排便の最後に血液を交じた粘液の排出をみることがあります。

犬鞭虫が感染した犬の症状を説明する人

 

犬鞭虫の重度寄生の場合は、大腸から頑固な慢性下痢、粘・血液便、しぶりが見られ、直腸脱を生ずることもあり、また、栄養不良、被毛不良、脱水、貧血といった全身性の症状を呈することがあります。

 

 

犬鞭虫に感染した場合は駆虫薬を投与するだけで症状の改善を期待できますが、予防も大切です。犬鞭虫に感染している他の犬が排泄した虫卵の入っているうんちを嗅いだり舐めたりすることで虫卵に直接感染してしまいますから、他犬の糞便に触れさせないようにしたり、定期的に駆虫することが大事です。

 

犬や猫の腸管内に寄生する虫について正しい知識を身につけませんか?

 

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