ミルベマックスは猫への投与が簡単な、小さくて食べやすいビーフフレーバーの薬
品名 : ミルベマックス (Milbemax)
メーカー : ノバルティスアニマルヘルス
内容量 : 2錠
成分 : ミルベマイシンオキシム、 プラジクアンテル
対象動物 : 猫
効果 : 猫回虫、猫鉤虫、瓜実条虫の駆除
ミルベマックスはインターセプタ―の猫バージョンです。
といいますか、同じ成分の薬が犬用と猫用で名前を変えて販売されているのです。
メーカーはどちらもノバルティスファーマです。
線虫(猫回虫、猫鉤虫)と瓜実条虫に効くとありますが、プラジクアンテルは吸虫も駆除してくれるので犬や猫の肺に寄生するウェステルマン肺吸虫,大平肺吸虫,宮崎肺吸虫といった肺吸虫の対策も可能です。
サワガニやザリガニを獲って齧って遊んだり食べたりしたことのある猫ちゃんで、よだれや咳が酷い子は肺吸虫の感染を疑ってくださいね。
参考:猫肺吸虫症 5 例にみられた胸部 X 線像の特徴
ミルベマックスと似た薬にドロンタールとプロフェンダーがあります。
共通点はいずれも回虫、鉤虫、鞭虫、条虫(、吸虫)を駆除するということ。相違点は線虫類の駆除に使われている有効成分がそれぞれ異なる、プロフェンダーが外用であるのに対し、ミルベマックスとドロンタールが錠剤を服用するタイプである、ということです。
ミルベマックスは子猫を含めた小型の猫用と成猫用に 2つの剤形があります。
小さな錠剤なので錠剤を砕いて与えるといった手間がはぶけます。
食べさせ方は人それぞれですが、薬をそのままカリカリの上に置いておく、ウエットタイプのキャットフードや食餌に混ぜる、手から直接食べさせることができるなど、投与が簡単な駆虫薬です。
また、猫の嗜好性が高いビーフフレーバーの薬ですから、スポットタイプの駆虫薬だと逃げてしまう、飲ませるタイプの薬でも匂いと味がダメだと飲んでくれない味にうるさい猫ちゃんでも抵抗なく食べてくれるはずです。
ミルベマックスの投与後に、まれに一過性の嘔吐や下痢などがみられることもあるので注意してみてあげてくださいね。1箱に2錠しか入ってないのが難点でしょうか。
適応体重 |
価格 |
内容量 |
購入 |
---|---|---|---|
0.5kg 〜 2.0kg
|
2,148円 |
2 錠 |
|
2.0kg 〜
|
2,741円 |
2 錠 |
ミルベマックスの使い方
体重1kgあたりミルベマイシンオキシムとして2mg、プラジクアンテルとして5mg
0.5kg 〜 2.0kg 用 | 2.0kg 以上用 | ||
---|---|---|---|
0.5kg 〜 1.0kg | 0.5 錠 | 2.0kg 〜 4.0kg | 0.5 錠 |
1.0kg 〜 2.0kg | 1 錠 | 4.0kg 〜 8.0kg | 1 錠 |
― | ― | 8.0kg 〜 12kg | 1.5 錠 |
ミルベマックスの使用上の注意
重度に衰弱した猫、重度の腎・肝障害の猫に対する安全性が確立されていないため。
やむを得ず使用する場合は、先ずは獣医師による慎重な判断を求めた上で投与する。