駆虫薬 犬

犬や猫にお腹の虫がいたらどうしたらいい?

 

 

駆虫薬 猫

 

「貰ってきた・拾った子犬のお尻から虫が出てきた」

 

「子犬にはほぼ100%の確率でお腹に虫がいると聞いた」

 

「食欲が旺盛でよく食べるのに全然太らないで痩せている」

 

   「下痢が続いたり血便をする、毛ヅヤが悪い」

 

「お腹の虫を駆除する薬にはどんなものがあるのだろうか」

 

             「よく効く駆虫薬ってなんだろう」

 

「フィラリア予防薬とお腹の虫を退治する薬を両方飲ませていいのだろうか」

 

「動物病院で検便して貰ったら寄生虫がいるとわかった」

 

 

犬や猫を飼っていると、一度はこのような思いや経験をされるのではないでしょうか。
どんなに健康で清潔そうな犬猫でも、お腹の中に虫がいるってことがよくあります。

 

 

たいていの場合、糞の中に寄生虫がいるのを見つけるよりも、飼い犬や飼い猫が「あまり食べなくなった」「下痢が続く」「血便を出すようになった」といった異変で心配になり、動物病院で獣医師の受診と検査で初めて寄生虫に感染していることが判明します。

 

 

糞便検査を1回行っただけでは虫卵や寄生虫を見つけることが出来ない場合もあります。

 

 

明らかに寄生虫に感染していると思われるのに、検査結果が陰性だと「誤診では?」と手技を疑ってしまいそうですが、寄生虫が腸管以外の体内を移動していている場合や、虫卵を生みだすほど寄生虫が成長していない場合は検出できないのです。

 

 

面倒に思うかもしれませんが、糞便検査を何度かして貰い、どのような寄生虫が感染しているのか判明させてから駆虫薬を投薬してあげるといいでしょう。駆虫薬を使うにしても、感染している寄生虫が分からないと選択する薬に迷いが生じてしまいますからね。

 

 

寄生虫名 感染経路 寄生場所 主な症状

(成体)

腸管内 人への

感染

経 口 経 皮 経 乳 胎 盤
× 小腸 不顕性 浮遊
小腸 貧血 噛付き
× × × 大腸 貧血 噛付き
× × × 小腸 下痢 付着
× × × 小腸 不顕性 浮遊

 

 

スーパーやホームセンター、ドラッグストアで気軽に買える市販薬もありますが、例えば成分をクエン酸ピペラジンとしている駆虫薬(例:犬の虫下しチョコ)は回虫を排便と共に排出させることを目的としているので殺虫作用はありません

 

 

ピペラジンは回虫の運動筋を麻痺させて糞便と一緒に体の外に虫体を出すことで駆虫するものです。人にも使われている駆虫薬で、寄生虫を殺す駆虫薬を使いたくない場合に使われていますね。米国では1950年代から使われているのですよ。

 

 

 

 

 

犬や猫がどの寄生虫に感染しているのかわかったなら、お腹の中にいる虫に適した駆虫薬を選んで駆除するといいのですが、なぜその寄生虫が感染してしまったのか知っておくことも必要です。

 

 

例えば、下のイラストを例に説明しますが、犬回虫は3つの感染ルートで犬に感染します。犬回虫に感染している子犬の駆虫をしたとしても、その母犬が犬回虫を持っていれば子犬は何度も感染しますし、次に生まれてくる子犬も感染した状態で出てきます。

 

 

犬回虫 感染ルート

画像引用:バイエル薬品株式会社

 

 

また、犬回虫の虫卵で生活環境が汚染されているなら、虫卵を何らかの形で口にすることがあれば回虫に感染してしまいます。このように、回虫を始めとする寄生虫は感染様式にそれぞれ特色がありますから、それを知ることで寄生虫感染を予防することができます。

 

 

寄生虫は見て気持ちのいい生き物ではありませんが、正しい知識をつけることは犬や猫を寄生虫の感染から守るだけでなく、人への感染予防にもつながりますので最低限は知っておくといいですよ。

 

犬や猫の腸管内に寄生する虫について正しい知識を身につけませんか?

 

猫 虫下し

回虫

 

鉤虫

 

鞭虫

 

原虫

 

条虫

 

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