犬と猫の駆虫薬のおすすめは? 駆除するお腹の虫で選ぶ虫下しの種類
このサイトで紹介している駆虫薬は、駆除の対象となる病原微生物が犬や猫の消化管内に寄生する線虫類、条虫類、原虫です。ホームセンターやスーパー、ドラッグストアなどで売られている市販薬と違って効きが良く、駆虫できる虫の数も多い動物用医薬品なのです。
フィラリア薬といわれるものでこのサイトで紹介している薬は、条虫類が駆除できる、駆除できる寄生虫の数が他の薬よりも多いといった、通常のフィラリア薬とは違った特長を持つものです。
消化管内に寄生する虫だけを駆虫する薬、いわゆる虫下しは次のものです。
キウォフプラス、 ドロンシット、 ドロンタール、
パナクールオーラルペースト、 パピー&キトゥンワームシロップ、
パラゾール、 フラジール、 プロコックス、 プロフェンダー、
プロコックス、 メトロジール、 メトロニダゾール
これらはノミ、ダニ類、シラミなど体表に寄生する虫を駆除できませんが、腸管内に寄生する虫の駆虫に関してはピカイチですね。特にフェンベンダゾールを成分としていれば、原虫や吸虫の駆除もカバーできるので右に出るものはないのではないでしょうか。
フェンベンダゾールを成分とするのは「パナクールオーラルペースト」と「パラゾール」です。
その他の駆虫薬は、心臓に寄生するフィラリア、外部寄生虫のノミやダニ類、マダニなどを腸管内寄生虫と合わせて駆除します。フラジールやメトロジールは抗原虫薬です。
犬や猫の駆虫薬は種類が豊富でどれも効果を期待できますから、どのような病原微生物を駆除したいかで選んでください。
各駆虫薬の説明書きより作成
駆虫薬 |
回虫 |
鉤虫 |
鞭虫 |
条虫 |
フィラリア |
原虫 |
その他 |
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◎ |
◎ |
◎ |
− |
◎ |
− |
※1 |
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◎ |
◎ |
◎ |
◎ |
◎ |
− |
※2 |
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◎ |
◎ |
◎ |
◎ |
− |
− |
※2 |
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◎ |
◎ |
◎ |
− |
◎ |
− |
※5 |
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◎ |
◎ |
◎ |
− |
◎ |
− |
※3 |
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◎ |
◎ |
◎ |
− |
◎ |
− |
※8 |
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◎ |
◎ |
◎ |
◎ |
◎ |
− |
※9 |
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− | − | − | ◎ |
− | − | ※2 | |
◎ |
◎ |
◎ |
◎ |
− |
− |
※2 |
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◎ |
◎ |
◎ |
◎ |
− |
◎ |
※2 ※7 |
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◎ |
◎ |
◎ |
◎ |
− |
◎ |
※2 ※7 |
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◎ |
◎ |
◎ |
− |
◎ |
− |
※5 |
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◎ |
− |
− |
− |
− |
− |
※● |
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◎+卵 |
◎ |
− |
◎ |
− |
− |
※7 |
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− |
− |
− |
− |
− |
◎ |
※6 |
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◎ |
◎ |
◎ |
− |
◎ |
− |
※1 |
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◎ |
◎ |
◎ |
− |
− |
◎ |
※10 |
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◎ |
◎ |
− |
◎ |
◎ |
− |
※4 |
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◎ |
◎ |
− |
◎ |
− |
− |
※2 |
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◎ |
◎ |
◎ |
◎ |
◎ |
− |
※2 |
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− |
− |
− |
− |
− |
◎ |
※6 |
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− |
− |
− |
− |
− |
◎ |
※6 |
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◎ |
◎ |
◎ |
− |
◎ |
− |
※3 |
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◎ |
◎ |
◎ |
◎ |
− |
− |
※2 |
※●:殺虫効果は無い。虫体を排便と一緒に排出させることで回虫を駆除する
※1:ノミ、肺虫、耳疥癬(ミミヒゼンダニ)、毛包虫(ニキビダニ)
※2:瓜実条虫、多包条虫、猫条虫、吸虫
※3:ノミ、耳疥癬(ミミヒゼンダニ)
※4:ノミ、マダニ、吸虫、多包条虫
※5:ノミ、マダニ
※6:ジアルジア(原虫)
※7:肺虫(フィラロイデス属)、吸虫
※8:マダニ、シラミ
※9:吸血ノミ産下卵の孵化阻害、ノミ幼虫脱皮阻害
※10:コクシジウム(原虫)