犬がブドウ膜炎と診断されたけど、ブドウ膜炎てどんな病気?
先ずは目の解剖図をご覧ください。
赤丸で囲った毛様体と光彩を前部ブドウ膜、青丸で囲った脈絡膜を後部ブドウ膜、
全部合わせてブドウ膜と言いますが、これらに炎症が及ぶとブドウ膜炎と言います。
ブドウ膜炎の症状は漠然としていて、白目が充血している、涙がよく出る、
まぶたが痙攣する、目が赤い、目が痛いためか犬が目を気にしているなどの症状が見られます。
犬のブドウ膜炎は、そのままにしておくと始めの頃は眼圧が低下しますが、炎症が強くなってくるにつれて眼圧が上昇して緑内障になってしまうことがあります。
なぜブドウ膜炎から緑内障になってしまうのでしょうか?
緑内障は隅角と言う眼房水が流れ出るところがブドウ膜炎のとなった炎症による副産物で詰まってしまい、眼房水の排出が上手くできなくなるからなんです。
ブドウ膜を治しても、隅角の詰まりを解消しないと眼圧が高くなったままの状態なので、緑内障による失明が起こってしまいますから、ブドウ膜の炎症を抑えつつ緑内障の治療も行わなければなりません。
そもそも、なぜブドウ膜炎になるのかと言いますと、
犬のぶどう膜炎の原因はいろいろとあり、
感染症、白内障、外傷、糖尿病、高血圧、高脂血症など多岐に渡っています。
ブドウ膜炎を引き起こしている病気の治療を行うことが最終的な完治に繋がります。