マルチーズの角膜潰瘍が治らない

マルチーズの角膜潰瘍が治り難い

 

角膜潰瘍が治り難いのは逆さまつげで角膜が繰り返し刺激されるから

 

角膜はコンタクトレンズが接する部分と書いた方が分かりやすいかも知れませんが、
透明でもっとも外界に近い部分に位置している、4層構造をした組織です。

 

 

角膜潰瘍は、逆さまつ毛や引っ掻き傷、異物が目に入った、ホルモンの病気、
ドライアイ、眼球の露出などが原因で起こります。

 

角膜潰瘍は、傷が小さく感染もなければ自然と傷が治りますが、
表面的な浅く小さな傷でも適切に治療しないと潰瘍が悪化したり、
角膜に穴があいたりする可能性があるので注意が必要です。

 

 

角膜潰瘍となる原因の一つとして逆さまつ毛がありますが、
これはまつ毛が目の内側に向かって生えているがために、
角膜が繰り返し刺激されてしまうからなんですね。
角膜潰瘍が治癒しない場合は、このように何かしらの原因があるからです。

 

 

この時、犬は痛がって目をしばしばさせたり、目を気にして掻こうとしたりします。
人でも、目に異物が入ったり、(コンタクトレンズを目に装着する時に誤って)
目に触れてしまった時は目が痛くてしばらくの間は目を開けていられなくなりますよね。異物を取り除きたいけど、でも目を開けられない。犬も同じだと思います。

 

 

角膜潰瘍の有無はフルオレセインという染色液を使って調べます。
傷があるとその部分が蛍光色のような黄緑色に染まりますから、
傷の深さや範囲がわかります。

 

 

もし角膜潰瘍を治療しないとどうなると思いますか?

 

角膜潰瘍の傷が小さくて、細菌感染もなければ自然に治ることもありますが、
場合によっては角膜が溶けて潰瘍が進行したり、角膜に穴が開いたりすることがあります。

 

4層構造をしている角膜の一番下の層までに潰瘍が進む(角膜が穿孔する)と、目の内容物が外に出て失明する可能性が高くなりますので、例えどんなに小さな傷であったとしても出来るだけ早く獣医師に診てもらいましょう。

 

 

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