犬の白内障と緑内障はどう違う?

犬の白内障と緑内障はどう違うの?@

 

 

人と同様に犬の目の病気にも白内障と緑内障があります。

 

白内障は黒目の部分が白くなりますが、
緑内障は黒目が緑になるということはありません。

 

 

緑内障は失明する恐れのある怖い病気で、次のように定義されています。

 

★ 視力をつかさどる視神経や網膜神経の障害
★ 上昇した眼圧を低下させることにより視力を維持することが出来る疾患

 

なぜ緑内障と呼ばれるのかと言いますと、

 

「目の奥の硝子体と呼ばれる部分が眼圧の上昇に伴い緑がかって見えるから」ですが、眼圧が高くなくても視神経を障害する正常眼圧緑内障が報告されているので、ただ単純に目が緑に見えるから緑内障、というわけではないようです。

 

 

眼圧が上昇する原因を述べますと

 

 

目は“眼房水”と呼ばれる水分で透明性と眼圧を保っています。

 

眼房水を常に新鮮で一定の量に保つためには、古くなった眼房水を捨てて、
捨てた量と同じ量の新しい眼房水を作る必要があります。

 

眼房水を捨てる“排水溝”とも言うべき穴を隅角と呼んでいます。
隅角に何らかの異常が生じると眼房水を捨てることが出来なくなります。

 

 

つまり、常時放水されているダムの放水口が詰まってしまっているのに
おかまいなしに上流から水がダムに流れ込むので、
堰堤に水の圧力がかかってしまっていると例えれば分かりやすいでしょうか。

 

 

緑内障は2つに分類でき、隅角が遺伝的に弱い場合を原発緑内障と言い、
白内障、ぶどう膜炎、腫瘍、網膜剥離などが原因となって
隅角に障害が起きて緑内障になることを続発緑内障と言います。

 

 

犬の緑内障予防は、原発性もしくは続発性でもう片方の目に緑内障が発生する可能性が高い場合に、視力の維持のために点眼薬にて予防処置を行うことがあります。

 

ドルゾックス点眼薬

 

炭酸脱水酵素を阻害して房水生産を抑えることによって眼圧をコントロールする
緑内障治療のための目薬です。

 

 

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