犬 心臓病 薬 種類

犬の心臓病治療薬は病気を治すのではなく症状を緩和するものです

 

犬の心臓病治療薬

 

犬の僧帽弁閉鎖不全症および拡張型心筋症のどちらも、内科的な治療すなわち薬による治療が主となります。

 

心臓病を治すのではなく症状を軽減・緩和し、また、症状の進行を抑制することで心臓にかかる負担を除き、毎日の生活を少しでも楽に送ることが出来るようにするのです。

 

 

犬の心臓病治療で使われる薬には、ACE阻害薬、利尿薬、強心薬、血管拡張薬、βブロッカー、Caチャンネルブロッカーなどがあり、病状に合った組み合わせで使います。

 

 

犬の心臓病治療で使われている薬を下に載せてみましたので参考にしてみて下さい。

 

心臓病治療薬 種類
ACE阻害薬 エースワーカー、 エナカルド、 バソトップ、 フォルテコール
利尿薬 アルダクトン、 ラシックス、 ルプラック(添付文書)、 ラシックス

強心薬 アカルディカプセル(添付文書)、 ジゴキシン(添付文書)、 ベトメディン
血管拡張薬 ニトロール(添付文書)、 ニトロールR(添付文書)、 ノルバスク
β遮断薬 アーチスト(添付文書
 

犬の心臓病治療薬の種類は?犬の僧帽弁閉鎖不全症と拡張型心筋症記事一覧

犬の心不全の治療に使われるACE阻害薬は血管を広げる効果がある

唐突ですが、心臓をポンプ、血管をホースとして想像してください。ホースが狭くなって塞がれてしまうと、ポンプに水が溜まって膨らみ、水を送り出しにくくなります。そうすると、水を送り出そうとして、ポンプに必要以上に負担がかかってしまいます。水の流れを良くするためには、塞がっているホースを広げていくことが必要...

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犬の心臓病と利尿薬

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強心薬は他の薬と比べて特に副作用に注意が必要@犬の心臓病

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重度の僧帽弁閉鎖不全症(僧帽弁逆流症)の犬にβ遮断薬は不適応

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フォルテコール@犬の僧帽弁閉鎖不全による慢性心不全の症状を改善

フォルテコール(Fortekor)はベナゼプリル塩酸塩を有効成分とした動物用医薬品で、犬の慢性心不全や猫の慢性腎不全の治療薬として使われています。血管収縮、心筋肥大、腎臓での水分や塩分の貯留はアンジオテンシンII という物質によって促進されますが、アンジオテンシンII はアンジオテンシン変換酵素(A...

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ベトメディンは犬の心臓に負担をかけないで低下している心機能を改善する

ベトメディンはベーリンガーインゲルハイム社の医薬品です。ピモベンダンを有効成分とした犬の僧帽弁閉鎖不全症や拡張型心筋症による慢性心不全の症状を改善する治療薬(強心性血管拡張薬)として使われています。ベトメディンは心臓の収縮力を増強する作用と血管を拡張させる作用を持つ強心性血管拡張薬で、心臓のポンプ機...

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