チュアブルタイプで食べさせやすいノミマダニ駆除薬ネクスガード
ネクスガードはフロントラインシリーズでお馴染みのメリアル社から、2015年に発売された飲ませるノミマダニ薬です。ネクスガードより少し前にフロントラインゴールドという名のノミダニ薬が発売されていましたが、これは薬液を体に垂らすタイプの薬でした。
食べさせるタイプのノミダニ薬は、これまではエランコ(旧イーライリリー)の「コンフォティス」(2010年発売)しかありませんでしたので、新たな選択肢が増えましたね。
メリアル社の動物用医薬品は多彩で、犬や猫のノミダニ薬だけでも「フロントライン」、「フロントラインプラス」、「フロントラインゴールド」、「サーチフェクト」、「ネクスガードスペクトラ」、「ブロードライン」があり、さらには、フィラリア予防薬の「カルドメック」も出しています。
ネクスガード、フロントライン、フロントラインプラス、フロントラインゴールド、サーチフェクトに関しては、ノミとマダニの駆除だけを目的としているので、フィラリアの予防は別に行う必要があります。
ノミもマダニもフィラリアも、ついでに腸管内の寄生虫もまとめて予防・駆除したい場合は、犬なら先の「ネクスガードスペクトラ」もしくは「コンフォティスプラス」、「パノラミス」が、猫なら「ブロードライン」がおすすめです。
ネクスガードの大きな特徴は、食べさせるタイプのノミダニ薬ということ以外に、効き目が速いということです。犬にネクスガードを食べさせると、投与後30分でノミが駆除され始め、8時間以内には犬についたノミが駆除されます。
効果が早いということは、ノミが産卵する前に死ぬということですから、ノミが増えないと言えますよね。マダニはノミほど速く駆除されませんが、48時間以内には駆除されます。
経口タイプのノミダニ薬は液状タイプのノミダニ薬と異なり、水濡れの影響を受けないことや液だれ・薬液の付着などの心配がありません。しかし、犬に食べさせるので、投与した後に犬が吐き戻した場合は効果がみられないこともあるので注意が必要です。
また、嗜好性の高いチュアブルタイプなので犬がよく噛まないで丸呑みすることもあります。ネクスガードをのどに詰まらせて窒息する可能性がなきにしもあらずですから、与える際には犬がしっかり噛んで食べているか、与えた後も吐き出していないか注意してあげてくださいね。