獣医師から声が上がった経緯から発売された犬用レボリューション
ファイザーの猫用耳ダニ薬と言われていたレボリューションですが、ファイザーのアニマルヘルス事業部門が2013年に独立しゾエティスという名前で別会社になったので、それからはゾエティスのレボリューションとなりました。
レボリューションはセラメクチン濃度が6%のものと12%のものとがあります。レボリューション12%は犬用で、レボリューション6%は主に猫用ですよね。最初に売り出されたのはレボリューション6%なんです。
2005年3月に発売されたのですが、猫の寄生虫駆除薬として高評価だったことから、犬用のレボリューションも欲しいとの声が獣医師からあったので、2008年12月にレボリューション12%が発売されたんです。
レボリューションの有効性と安全性が評価されたからこそ、今日まで犬猫用のノミダニ薬として人気を博しているのですが、それも有効成分として使用されているセラメクチンの広範囲にわたる寄生虫への効果によるものといえるでしょう。
レボリューションは薬液を背面の皮膚に垂らして使う経皮薬ですが、セラメクチンが全身に広がることで体の内外に寄生する虫がセラメクチンに接触します。寄生虫は宿主の体液等を利用して生きてますから、当然セラメクチンも摂取することになります。
レボリューションで駆虫できる虫はノミ、ノミの虫卵と幼虫、耳ダニ(耳疥癬)、線虫類(フィラリア、回虫)です(ノミダニ予防薬の効き目と効果)。主だった寄生虫を殆どカバーできますよね。これで条虫類とマダニも駆除出来たら最強です。
っとそうそう、レボリューションで駆虫できる虫にマダニもプラスされたストロングホールドプラスという名の薬があります。今のところ猫用しかありませんけどね。
ストロングホールドはレボリューションの別名ですから、マダニも追加したい場合はストロングホールドプラスがいいですよ。犬用が発売されれば売れに売れると思います。レボリューションに似たオールラウンダーな薬として、アドボケートとブロードラインがあります。
ブロードラインは耳ダニは駄目ですが、マダニは駆除対象となります。また、条虫類(瓜実条虫、猫条虫、多包条虫)もOKなので、レボリューション(=ストロングホールド)と同等以上ではないでしょうか。ブロードラインも犬用があればかなり人気が出るはずです。
参考:Zoetis JAPAN、Pfizerレボリューション12%