ミルベマイシンA錠は動物病院で処方されることの多いフィラリア薬
あなたはかかりつけの動物病院で、どのようなフィラリア予防薬を処方されていますか? 私はミルベマイシンA錠でした。他にもいくつか種類があるようですが、うちの犬は薬を嫌がって飲まない犬ではないためか、いつもこの薬でした。ミルベマイシンA錠は主成分がミルベマイシンオキシムです。
ミルベマイシンオキシムに対する安全域が狭いと言われているのがコリー系統の犬種です。
「体重をしばらく測ってないからわからない」、「多分このくらいの体重だろう」、「足らないより多い方がいいだろう」ってな考えで飲ませてはいけません。用法用量はしっかり守ってくださいね。特にこの系統の犬種は。
薬の種類に限らず、犬種、年齢、体重、その時の状態は考慮しておくべきです。フィラリア薬に関しては、その年に初めて飲ませる場合は必ずフィラリア検査をしておきましょう。
もちろんフィラリア陰性であることを確認してからですよ。
もしフィラリアに感染している状態でフィラリア薬を飲ませてしまったなら、元気が無くなった、食べない、吐く、呼吸が早い、大静脈症候群などの症状が表れ、ショックを起こしたり死んでしまう可能性大です。
フィラリア予防薬を飲ませる前にフィラリア検査をする必要があるの?
フィラリアに感染した状態でも投薬可能なプロハートという名のフィラリア薬がありましたが、2016年3月の時点で取り扱われなくなりました。興味深いフィラリア薬ではありますが、不用意に飲ませると後々色々と大変なので手を出すべきではないと強く思います。
ミルベマイシンA錠はノバルティス社:NOVARTISの純正品です。この他にも、ノバルティスの動物用医薬品にはインターセプタ―やセンティネルスペクトラムといったフィラリア予防薬があります。
また、犬のアトピー性皮膚炎の治療薬として使われているシクロスポリンを成分とした「アトピカ」や犬の慢性心不全や猫の慢性腎不全の治療薬「フォルテコール」もあり、多種多様です。どれもメジャーな名前なんですよね。
ミルベマイシンA錠を投与した後、たまに下痢をしたりうんちが緩くなったりするので愛犬の様子に気をつけてあげてください。
参考 : ミルベマイシンA錠 添付文書