猫の耳掃除と耳のお手入れの仕方
耳のお手入れの必要性
あたりまえのことですが、猫は自分で耳の中を掃除をしたりお手入れをすることができないので、飼い主であるあなたが耳の中を清潔に保ってあげなくてはなりません。
もし猫ちゃんの耳の中が異様に臭かったり、耳垢がやたら大量に出ている時は外耳炎の疑いがあるため、早めに動物病院に連れて行き受診された方がいいですよ。
耳アカがひどく、耳掃除をこまめにしても綺麗にならないときは、耳の中に耳ダニが発生していたり、外耳炎や内耳炎を起こしている可能性があります。
また、パッと見で耳の中がきれいに見えても、猫が耳を掻いている、頭を振る、しきりに耳を気にしている場合は内耳に異常がある可能性があるので、異常を認める場合は獣医師に相談することをおすすめします。
外耳炎は動物病院で受診する数が最も多いとされる病気なんです。
外耳炎を始め、耳の病気は治療するとなると時間もお金もかかりますから、普段から耳のお手入れを欠かさないこと、つまり予防が大切です。耳の中の余分な耳垢を取り除くお手入れ・耳掃除は定期的に行うようにしましょう。しかし、この“定期的”というのがミソです。回数が多いと逆効果になってしまうので、そこは耳の中の汚れ具合を見て行うようにしてください。
猫の耳はとても繊細な感覚器官ですから、きちんとケアをしてあげないと症状を悪化させたり慢性化したりするだけでなく、性格まで変わってしまうことがあります。人だって痛みや痒みが激しいとイライラしてきますよね。猫も同じで攻撃的になったり、逆に暗く沈んだように大人しくなってしまいます。
猫の耳のお手入れで注意すべきこと
飼い主さんが不慣れであったり、猫が耳掃除を嫌がったりするとお手入れに時間がかかるだけでなく労力もかかります。でも、耳のお手入れをしっかりしてあげることで、驚くほどきれいに耳の汚れや耳アカを除去することができますよ。
猫の耳掃除に限ったことではありませんが、誰でも最初は初めてで不慣れなものです。経験を積むことでコツや要領をつかむことができるので、怖がらずにトライされてみてはいかがでしょうか。猫の耳掃除をする際に注意すべき点は2つです。
@ 耳の中を擦らない
A 人用の綿棒やティッシュで耳垢を除こうとしない
猫の耳は敏感で、なおかつ複雑な構造となってます。耳の中を綺麗にしてあげたい気持ちから、残らず最後まで取ろうと一生懸命になり過ぎると、ソフトにやっているつもりが耳の中を擦って皮膚を傷つけてしまうことになりかねません。かえってそれが仇となり、症状を悪化させてしまいます。
指が届く範囲のところを軽くです。
耳洗浄と点耳の仕方
次もまた画像は犬ですが、お気になさらずスルー願います。
猫の耳のお手入れに使うイヤークリーナーは耳アカを浮かして外に排出させ、また、乾燥させる働きがあるので耳の中を清潔に保つことができます。
猫の耳洗浄のやり方
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Step. 1 : 耳の中に洗浄液を8〜10滴程たっぷり入れます。
Step. 2 : 耳の付け根の部分を押さえながら、グニュグニュと揉みこむようにしっかりマッサージをします。
これによって耳の奥にある垢が浮き出してきます。手を離すと猫がブルブルと顔を振って耳の中の洗浄液を飛ばします。このときに一緒に耳アカが飛び出てきます。
Step. 3 : 耳の周りに残っている洗浄液や耳垢を、カット綿やティッシュなどでやさしくふき取ってあげて下さい。擦るのは止めて下さいね。汚れがひどい場合はこれを数回繰り返して耳の中をきれいにします。
猫の点耳のやり方
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Step. 1 : 耳を引っ張り、耳の奥に4〜8滴ほど点耳薬をいれます。
Step. 2 : 洗浄と同じ様に、耳の付け根をを中心に、よくマッサージしてあげます。
猫の耳の中をケアするクリーナーや洗浄液は種類がたくさんあります。
刺激が少ない物や耳垢をキレイに除いてくれるだけでなく、耳ダニや外耳炎予防にもつながる日常的に使えるものが多いので、使いやすいものを選ばれるといいですよ。