レボリューションとアドボケートって、何がどう違うの?
数あるフィラリア予防薬の中でも、レボリューションとアドボケートは他のフィラリア薬が持ち合わせていない、@フィラリアとノミ、回虫、鉤虫以外の寄生虫も駆除できる、Aジェネリック薬が無い、B薬液を皮膚に垂らして使う、といった特長を持っています。
さらには、ノミとマダニの駆除薬とは違うので、滴下するタイプの薬剤とはいえCマダニを駆除できない、といった点もあります。どちらも似たような感じの薬ですが、よくよく見てみると、やはりそれぞれに違い・個性があります。管理人自身がこの点に関心を持ったので、このようなページを作ってみました。
レボリューション
レボリューションは猫を飼われている方々の、猫の耳ダニ薬として人気があります。また、犬を飼っておられる方々からは、フィラリアだけでなくノミや腸管内寄生虫の駆虫もできるオールマイティな薬として支持を得ています。下に並べている画像は、同じような写真を2枚ずつ載せているようですが、上段と下段でちょっと違います。
でも、それはただどこで販売されているかどうかの違いだけであって、レボリューションに使われているセラメクチンと言う成分や含有量、効き目はどちらも同じなんですよ。っとそうそう、販売名が異なってまして、下段はヨーロッパでは『ストロングホールド』という商品名で販売されています。
Zoetis社のレボリューション(下段:ヨーロッパ市場版)
アドボケート
アドボケートはレボリューションと比べるとちょっと知名度が低いのかなぁと思ってしまいますが、バイエル社という有名どころのフィラリア予防薬です。アドボケートのすごいところは、レボリューションよりも駆虫できる寄生虫の数が多いことなんですね。
肺虫や毛包虫(アカラスもしくはニキビダニとも言います)の駆除もできるなんてとても珍しいと思います。肺虫ってあまり聞きませんよね? 肺虫は犬だったら、犬肺虫に感染した犬のうんちを食べてしまったり、猫なら猫肺虫の中間宿主がカタツムリですから、野性的な猫ちゃんがカタツムリを食べたりすることで感染するので、意外と身近な?!寄生虫かもしれません。
バイエル社のアドボケート
レボリューションとアドボケートについて簡単に書いてみましたが、百聞は一見に如かずということで、次のページの表をご覧ください。レボリューションとアドボケートの違いが分かるようにまとめてみました。何がどう違うのかが一目でご理解いただけるかと思います。
どちらが優れているかと言いますと、駆除・予防ができる寄生虫の数の多さならアドボケートだと思いますが、何を求めているのかは人によって違いますから、「こっちだ!」とは言い難いです。製薬会社のブランドであったり、薬の値段であったり、薬液中の成分であったりと・・・。結局は好みになってしまいますね。