レボリューション ジェネリック

フィラリア薬をお使いでしたら、何かしらのノミダニ薬も使用されているかと思います。

ノミダニ薬はフィラリア薬の1.8倍の数があります（2019年7月現在）。当サイトで紹介しているフィラリア薬の数から考えると、ノミダニ薬の数がいかに多いのかお分かりになるのではないでしょうか。

『ノミマダニ駆除薬専科』で犬と猫のノミダニ駆除薬について解説しているのですが、その中にフィプロフォートプラスという名のノミダニ薬があります。フィプロフォートプラスはフロントラインプラスのジェネリック薬で、とある製薬会社の製品の一つに過ぎません。

セラフォルテもその“とある製薬会社の”一製品です。

そのとある製薬会社とはSAVA VET（サヴァ・ヴェット）で、動物用医薬品のジェネリック薬を作っているインドの製薬会社なのです。セラフォルテはZoetis（ゾエティス）のレボリューション（ストロングホールド）のジェネリック薬です。

「ジェネリック薬は効きが悪いんじゃない？」「聞き慣れない会社の薬って効くの？」「後発品だから先発品と違ってクオリティが低いんじゃないの？」なんて疑問が湧かないでもないのですが、そんなことはありません。

フロントラインやフロントラインプラスのジェネリック薬にマイフリーガードやマイフリーガードαがありますよね。それは日本のフジタ製薬が製造しているのですが、犬と猫のノミダニ駆除薬として動物病院で出しているところって数えきれないほどあるほどですから、ジェネリック医薬品だからといって信頼性に劣るとか、効かないといった心配は払拭できるはずです。

インドにどのようなイメージをお持ちかわかりませんが、侮ってはいけません。

インドはIT産業の成長が著しい国とも言われていますが、製薬産業はそれに次ぐ発展を遂げているのです。インドには特許権が存在しないため、諸外国で販売されている薬の後発品が多数作られています。動物用医薬品も然りです。

インドの医薬品市場はその70％前後が後発医薬品で成り立っているほどですから、ジェネリック医薬品の大手企業はインドが多いとさえいわれるのも納得ですよね。製薬企業の発展と進歩はインドの国家戦略でもあるので、今後どうなるのか興味深いところです。

さて、そのインド企業のサヴァ・ヴェット社の動物用医薬品は、フィラリア予防薬だけを挙げたとしてもセラフォルテ以外にも幾つかあります。表の中で緑色のラインを引いているキウォフハートとストロングハートがそうです。

安く買える先発医薬品の通販価格よりも安価ですよね。（※中型犬用で計算しています）

フィラリア薬も製品によって駆虫の対象となる寄生虫が違ってきます。それぞれの効果について再確認の意味も込めて表にまとめてみました。特許取得済みの製品と成分や効果効能を同じとしていますから、各フィラリア薬と同じ構成となってます。

異色のフィラリア薬を一つ載せています。

ストロングホールドプラスですが、これはストロングホールド（レボリューション）のニューバージョンで、マダニが駆除できるということなのでついでに載せてみました。ストロングホールドプラスもそのうちどこかの製薬企業が後発品を出すのでしょうね。セラフォルテを出したくらいですから、やはりサヴァ・ヴェットなのでしょうか。

セラフォルテはレボリューション（ストロングホールド）の後発品として販売されていますが、今のところ購入できるサイズに限りがあります。中型犬用（10�s〜20�s）と大型犬用（20�s〜40�s）がまだ出ていないので、体重が10�sを超える犬にセラフォルテを使う場合は割高になってしまうかもしれません。早く全てのサイズを揃えて欲しいものです。

参考 ： サヴァ・ヴェット（SAVA VET） HP

インド製薬産業の現状と展望　Deloitte トーマツ

国家戦略の中のインド製薬企業　2012/11/29　ミクスOnlne

アジア製薬、売上高ランキング：インド勢、海外開拓で先行　MRジャーナル

適応体重 ： 2.6kg〜5kg
有効成分 ： セラメクチン 120mg/ml
内容量 ： 0.25ml × 6本
価格 ： 4,890円

適応体重 ： 5kg〜10kg
有効成分 ： セラメクチン 120mg/ml
内容量 ： 0.5ml × 6本
価格 ： 5,980円

適応体重 ： 生後6週齢以上 2.5kg未満
有効成分 ： セラメクチン 60mg/mL
内容量 ： 0.25ml × 6本
価格 ： 4,180円

適応体重 ： 生後8週齢以上 2.6kg〜7.5kg
有効成分 ： セラメクチン 60mg/mL
内容量 ： 0.75ml × 6本
価格 ： 4,980円