良薬は口に苦過ぎる!アトピカ内用液の投薬には工夫が必要かも
犬もそうですが、猫が罹る病気の約4割が皮膚病と言われています。猫がしきりに掻いていたり、脱毛・発疹が見られたり、気になる箇所を舐めていたりすると、皮膚に何らかの異常があることがわかりますが、皮膚病になる原因は様々です。
猫の皮膚病の多くはノミやダニなどの寄生虫や細菌やカビの感染によるものですが、感染症以外のものが原因で皮膚病になることもあります。感染症以外の皮膚病の原因は、紫外線、腫瘍、ホルモン異常、ストレス、アレルギーです。
アレルギーによる皮膚病にはノミアレルギー性皮膚炎、食物アレルギー性皮膚炎、接触性アレルギーなどがありますが、アトピカは非ノミ非食物性アレルギー性皮膚炎であるアトピー性皮膚炎や、自己免疫疾患による症状を改善させます。
アレルゲンに対して過剰に反応してしまう免疫系皮膚細胞の働きを抑制することで、皮膚の赤みや痒みなどのアトピー性皮膚炎の症状を緩和しますが、アトピカは免疫抑制剤なので服用させることによって猫の免疫機能が損なわれる可能性もあるので注意が必要です。
品 名 |
アトピカ 内用液 |
シクラバンス 内用液 |
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分 類 | 先発品 | 後発品 | |
容 量 | 5ml | 17ml | 30ml |
メーカー | エランコ(Elanco) | ビルバック(Virbac) | |
有効成分 | シクロスポリン(Cyclosporine) | ||
成分濃度 | 100mg/ml(1ml中100r) | ||
1箱の値段 | 4,839円 | 9,230円 | 10,186円 |
2箱の値段 | 8,669円 | 17,619円 | 18,429円 |
3箱の値段 | 12,616円 | 26,019円 | 26,673円 |
投与量 |
犬:シクロスポリン 5mg/kg(製剤として0.05mL/kg) 1日1回 |
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副作用 |
消化器症状食欲不振、嘔吐、粘液便、軟便 or 下痢 その他 歯肉肥厚、耳介・肉球・皮膚のいぼ状病変、被毛状態の変化 |
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獣医師に相談必須 |
● 他に薬を使用している or 新たに使用する場合 ※シクロスポリン製剤は併用に注意すべき薬があるため ● 何か異常が現れた場合 |
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投薬不可の犬と猫 |
● 6ヵ月齢未満および体重 2 kg未満の犬 |
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注意事項 |
● 効能・効果において定められた目的にのみ使用 ※効果の発現までには数週間程度の期間を要する ※臨床的改善は通常4週間で見られる ● 対象としない原因による疾患には使用しない |
記載の商品価格はUS$を日本円に換算したものです。
為替レートの変動で価格が上下するので、購入するタイミングによって販売価格が若干変動することがあります。
引用および参考 : 動物用医薬品シクロスポリン製剤 アトピカ内用液 添付文書