コンフォティス 副作用

コンフォティス錠を飲ませても犬や猫に副作用は出ないの?

 
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コンフォティスの副作用

 

飲ませることでノミやマダニの駆除ができるコンフォティスは、いわゆる駆虫剤(薬)です。コンフォティスの有効成分スピノサド(spinosad)は天然の土壌微生物(放線菌:Saccharopolyspora spinosa)の発酵によって作られた物質で、昆虫類やダニ類などの節足動物の神経伝達系に作用することで、ノミやマダニを駆除してくれます。

 

 

スピノサドは哺乳類の神経系には作用しないのですが、だからと言って犬や猫に何も起こらないとは言えません。コンフォティスを投与することによって、犬や猫に嘔吐、下痢、食欲不振、元気消失や、猫ではよだれ(流涎)が見られることがあります。

 

 

スピノサドが胃や腸管の粘膜を刺激することで犬や猫は吐き気を催すので、コンフォティスを犬や猫に飲ませて30分〜2時間の間で吐く、嘔吐するといった症状が見られたら、腸管粘膜が刺激されたからと理解されるといいでしょう。

 

 

スピノサドを成分とする製品(コンフォティスプラスパノラミス)は犬にとって美味しくないようで、食べた後吐き出す子や食べない子もいます。コンフォティスもただ単に不味いから吐き出したということも考えられので、投薬後の犬と猫の様子をしっかり見てあげてくださいね。

 

参考:コンフォティス錠添付文書

 

予想される副作用

犬 : 嘔吐、下痢、食欲不振、元気消失
猫 : 嘔吐、下痢、食欲不振、元気消失、流涎

 

スピノサドの作用機序

 

スピノサドはマクロライド系に区分される殺虫剤で、ノミやマダニなどの外部寄生虫に高い効果を示す駆虫薬の一つです。服用することで腸管から吸収され、吸収されたスピノサドは血流にのって皮下や全身の脂肪組織に移行して蓄積されます。

 

 

コンフォティスのノミやマダニの駆除効果は投与して30分後くらいから現れますが、月に1回の投与で済むのは脂肪組織に蓄積されたスピノサドが持続的に血中に放出されるからで、約1か月効果が続くのは血液中のスピノサドがノミやマダニを駆虫する一定の濃度に常に保たれているからなんです。

 

 

なぜスピノサドがノミやマダニに効くのでしょうか? もっと詳しく紐解いてみましょう。

 

 

コンフォティスを服用した動物の血をノミやマダニが吸うことによって、スピノサドがノミやマダニの体内に取り込まれます。スピノサドがノミやマダニのニコチン性アセチルコリン受容体を活性化させることで神経を興奮・麻痺させてしまうので、ノミやマダニが駆除されるという仕組みなんです。

 

 

スピノサドが犬や猫において安全性が確認されている理由ですが、スピノサドは哺乳類のニコチン性アセチルコリン受容体受容体への親和性が低いからなんですよ。

 

 

 

使用する際に注意しておくべきこと

 

コンフォティスは安全性が確認されているノミマダニ駆除薬ですが、使い方次第では毒にもなってしまうので、犬や猫に飲ませる時は次のようなことに注意して下さい。

 

14週齢未満の子犬または体重2.3kg未満には投与しない
14週齢未満の子猫または体重1.4kg未満には投与しない
投与前には健康状態について確認し、使用の可否を決める
用法・用量を厳守する
犬と猫以外の動物には使用しない
投与一時間以内に嘔吐した場合、獣医師の判断により再投与を検討する
複数飼育の場合は全頭に投与することが望ましい

再感染を最小限にするため。

繁殖用のメス犬には慎重に投与すること

母犬で嘔吐が見られたが、その他の明らかな異常は繁殖成績や子犬を含め見られていない。
繁殖用のオス犬、オス猫、メス猫に対する安全性評価は実施されていない。

てんかんの既往症のある犬や猫には慎重に投与する

素因および他の因子も含めて因果関係は不明であるが、投薬後にてんかん様発作が認められた報告あり。

 

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