コンフォティスは飲み薬なので犬や猫への投与方法は簡単です
コンフォティスの用法と用量&安全性
コンフォティスの犬や猫への投与方法はとても簡単ですが、体重に合ったコンフォティス与えてください。犬なら体重1kg あたりスピノサド30mgを基準量とし、猫なら体重1kg あたりスピノサド50mgを基準量とします。
基準値
犬 : 30r / kg
猫 : 50r / kg
もしコンフォティスを犬や猫に過剰に多めに飲ませてしまったならどうなるでしょう?
吐き出すこともせずそのままでいたら心配になってしまいますよね?
しかし、犬なら5倍量と10倍量、猫で5倍量の投薬を毎月1回計6回行う反復投与試験で安全性が確認されていますから、極端な話その量までなら大丈夫といえるでしょう。犬に5倍量を与えたときに最もよく見られたのが嘔吐であり、しかも14週齢前後の犬で嘔吐の発現率に大きな差が見られたとのことです。
コンフォティスを与える犬の年齢制限が14週齢であるのはこのためなんですね。10倍量だと嘔吐が見られたものの他には特に変化が見られなかった、猫は5倍量を6か月続けて投与しても特記するような異常が見られなかった、との結果が得られています。
コンフォティスを犬と猫に飲ませる際の注意点
コンフォティスを服用させる際には、投与前後にフードやおやつなど何か少し食べさせるか、ウエットフードなど少量の餌に混ぜて食べさせることで、コンフォティスが効果を最大限に発揮できます。コンフォティスの成分スピノサドは腸管から吸収されるので、食餌と一緒だと吸収が良いからなんです。
コンフォティスはフィラリア薬や他のノミマダニ駆除薬と併用することもできますが、犬猫共に高容量のイベルメクチンとの併用はNGです。
適応外高用量のイベルメクチンをあらかじめ投与された犬が、承認用量のコンフォティスR錠を投与後まもなく、イベルメクチンの毒性に関する文献報告に記載のある症状を発症しているとの報告を受けています。
これらのケースでは、全ての犬が対症療法により、通常24〜72時間以内に回復しています。
引用元:コンフォティス(スピノサド)併用に注意の必要なケース
また、コンフォティスには(食いつきを良くするためであろう)豚由来のタンパク質と加水分解した大豆がフレーバーとして使われているので、犬や猫に豚肉や大豆に食物アレルギーのある場合は気をつけてあげてください。
注意点
毛包虫症などの治療を目的に高容量のイベルメクチン(犬用以外の製剤を含む)を投与した犬にコンフォティス錠を併用した事例で、重度の副作用の報告があったため。
豚由来のタンパク質と加水分解した大豆がフレーバーとして使われています。
コンフォティスの投与方法
コンフォティスを投与する前に錠剤をシートから取り出す必要がありますが、子供のいたずらによる誤飲・誤食防止のために錠剤のシートが右の画像のように開封しにくい構造となっています。
はさみで台紙部分を切って錠剤を取り出します。錠剤シートの裏面(下の左画像)に切り取り線があるのでその線に沿って切るか、下の右画像のように切ってください。
コンフォティスは犬や猫に食べさせるだけでノミやマダニの駆除ができる薬ですが、飲ませる際は直前におやつ程度の少量のフードを与えてからコンフォティスを食べさせるか、薬を飲むのが苦手な子には強制的に服用させる必要があります。
投与方法その1
コンフォティスの別な与え方として、少量のフードに混ぜる方法もあります。コンフォティス錠を砕いて少量のフードに混ぜ、混ぜたフードを犬や猫に食べさせます。
投与方法その2
画像引用:コンフォティス錠添付文書
コンフォティスのフレーバーとして豚肉のタンパク質と加水分解した大豆が使われています。香りが良く口に入れた時の風味がさぞや美味しく犬と猫の食欲をそそるようにも思えますが、人にとっては匂いがかなり強烈でミントのように感じる方もいます。
犬や猫も初めて口にするものやフードの中に何か入っていたりすると不審がって食べない子や、ニオイに敏感で吐き出してしまう子もいます。そんな子は投薬するのが大変で一苦労ですよね。
難儀する場合はオブラートに包んだり、粉々に粉砕したコンフォティスをおやつ、缶詰、ちゅーる、お肉など犬や猫が大好きなものと一緒に与える工夫が必要かもしれません。