犬 外で飼う 脱走

「よくあること」では済まされない!飼い主としての責任を果たして

 

犬 放し飼い 庭

 

ボブ(20代 女)と申します。今回は、わたしが幼い頃に、他所の飼い犬に悩まされた話をしたいと思います。

 

わたしの実家は農業を営んでおり、土地は広く、近所の家でも犬を外で飼っていることが多かったのですが、そんな中で、脱走した犬がわたしの家の周りをうろうろしていることがありました。

 

当時、わたしは小学生でした。脱走した犬はシベリアンハスキーで、幼かったわたしにとってはとても大きく感じられました。学校に行くために玄関を出ようとすると、犬が扉の前に立ちふさがり、怖くて家を出られず親に助けを求めたこともありました。

 

 

今でこそ、遊んでほしくてこちらを見ていただけだとわかりますが、大きくて、しかも顔つきの鋭い犬がこちらを見ていることは、当時は恐怖でしかありませんでした。そんな状況が何日か続いたある日、事件が起きました。学校から帰ってくると、その犬がわたし目掛けて猛スピードで走ってきたのです。

 

 

スクールバスで学校に通っていたわたしは、バスから降りて家を目指そうとした瞬間、その犬に押し倒されました。尻尾を激しく振っておりましたので、犬としてはじゃれあいのつもりなのでしょう。しかし、当時のわたしは恐ろしさのあまり、大声で泣いてしまいました。

 

 

騒ぎを聞き付けた家族が犬を追い払い、幸い怪我もありませんでしたが、本当に怖くて、しばらく自宅の飼い犬にも恐怖を感じていました。その後、しばらくして飼い主と思われる方が、その犬を引き取りにやってきました。当時の記憶は曖昧ですが、特に申し訳なさそうな感じでもなく、犬を連れて帰っていったような気がしています。

 

 

土地柄、野良猫や野良犬は多かったので、飼い主の方も、わたしの家族もそこまで深刻に考えていなかったようでした。しかし、わたしには消えない恐怖心が残りましたし、大きな犬がしばらく怖かったのを覚えています。外に出るのが怖くてたまりませんでした。

 

 

動物を飼うなら、さまざまな責任が伴うことを自覚してほしいと考えます。
わたしが当時を思い出したときに、飼い主に対して考えることは、特に以下の3つです。

 

 

1つ目は、しつけをしっかりすることです。

 

わたしの実家も含め、外で飼う犬は番犬としての役割をさせている(来客時に大声で吠えるので、誰かが訪ねてきたことがわかる)ことが多いのですが、幼い頃のしつけが不十分だと感じています。基本のおすわりやお手も出来ないこともあります。

 

また、農業を営む家にありがちかはわからないのですが、散歩の代わりに自宅の広大な土地に犬を放すことがあり、放されたら自由気ままに走り回ってしまう犬が多く、帰巣本能もあまり無かったのだと思います。来客対策だとしても、躾はしっかりして欲しかったです。

 

 

2つ目は、犬小屋周辺の管理を徹底することです。

 

今回脱走したシベリアンハスキーのように大きな犬を飼うときは、犬小屋周辺をしっかり点検するなど、管理をしてほしいです。大型犬は力が強いですし、万が一人を噛んだりしたら大変なことになります。首輪が外れそうだとか、チェーンが切れそうだとか、そういうことはきちんとチェックし、対応しないといけないと感じます。

 

 

3つ目は、飼い主の態度です。

 

わたしの場合は、怪我が無かったことや、よくあることだと済まされてしまったのかもしれません。しかし、犬に襲われた当事者はとても恐ろしいと感じているし、体は無傷でも心には大きなダメージがありました。それなのに、特に謝罪もなく犬を連れ帰って行った飼い主の態度には、正直子どもながらに腹が立ちました。

 

トラブルがあった際に謝罪するのは、何も犬を飼う人だけでなく、どんなときでも行わなければならないことだと思います。そんな常識的なことも出来ないのに犬は飼ってほしくないです。

 

繰り返しますが、犬のみならず、動物を飼う人はさまざまな責任が伴います。
周囲への配慮を忘れないでほしいです。

 

 

 
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