突然走ってきて子どもにかみついた犬と、そのまま立ち去った飼い主
女性 40代 とんちゃんママ
小2の子どもが散歩中の犬に噛まれました。
学校の帰り道のことでしたので大人はおらず子どもだけで、後から事情を聞き非常に驚きました。
友達と4人で(2人で2列)歩道を歩いていたところ、前方から散歩中の犬と飼い主が歩いてきました。すると突然犬が走ってきて、先頭にいたうちの子の左の脇腹にかみついたのだそうです。飼い主は男女2人組で、子どもが言うには30〜40代ぐらいに見えたようです。
飼い主の女性が近づいてきて、「大丈夫?」と聞きました。子どもは突然のことであまりにびっくりしてしまい、言葉を発することもできず「うん」とだけ答えました。すると、おどろいたことに「ごめんね」と言ってその場を立ち去ったのです。その後、学童についた子どもが学童のスタッフに話して、ようやく親の私の知る処となりました。
出血はなく「大丈夫?」の問いに「うん」と言ったからそのままにしたのかもしれませんが、飼い主として本来であれば病院に連れていくのは当たり前の対応ではないでしょうか。見知らぬ子どもを病院に連れていくことは、誘拐と勘違いされることもあるでしょう。
その場合、家の人に連絡したい、とか、警察を呼ぶ、とか方法はいくらでもあるはずです。それをそのままにして立ち去るというのは、飼い犬が人を噛んでしまった時の対応としてはあまりにもお粗末です。
連絡をもらってすぐに病院に電話し事情を説明したところ、時間外になるが診察してくださることになりました。とくに出血はなかったため、犬の歯が皮膚を貫通していることはなさそうだが、念のために破傷風の注射をしてもらいました。その後、数日して再受診しましたが特に問題なかったので、けがの面ではよかったです。
ですが、犬が大好きだった子どもが、それ以来、道を歩いていて犬を見かけるだけで震えるようになってしまいました。犬を飼いたい、とまで言うほど好きだった子の変化に、私も残念でなりません。また、簡単に人を噛む犬を散歩させるのも危ないですし、危険意識のない飼い主はまた同じことを繰り返すことも考えられます。
そのため、警察に届けました。事情を説明したところ、警察のほうでも飼い主の対応が十分でなく、同じ被害が発生する可能性が考えられるため、パトロールをしてくださることになりました。ちなみに、警察の方は子どもの傷を見て「間違いなく犬の歯形である」と断言されました。子どもとしても、噛まれたことを改めて聞かれ、傷まで見せることになり苦痛であったと思います。
学校でも事態を重く受け止め、同じような被害に遭わないようにとのことから、先生が一緒にいたお子さん全員に事情を聞きました。子どもが犬を挑発するようなことをした可能性も考えられますし。すると全員が「普通に歩いていただけ」と答えました。(聞き取りは、学校の先生が、個別に聞いてくれたので、口裏を合わせることはないと思っています)
犬の種類は、子どもはよく分からないのですが、聞き取りした特長から、シュナウザーと推測します。リードはついていたようです。なぜ、飼い主の手からリードが離れたのかは分かりません。とにかく、思い出すだけでぞっとする出来事でした。噛んだ犬よりも、飼い主の姿勢に心底、呆れています。
私も以前、犬を2匹飼っていたので、同じ飼い主として思います。この事件の対応はありえません。そして、この方は犬を飼う資格はありません。今回は、命に別条なく済みましたが、いったん人を襲った犬は同じことを繰り返す可能性が高いとされています。
犬を飼う以上、リードを離すのはもってのほかですが、万が一離れてしまい、人を噛んでしまった場合は適切な対応をしてほしいです。命にかかわることですから。それが出来ない人は犬を飼ってはいけません。