犬 僧帽弁閉鎖不全症 症状

僧帽弁閉鎖不全の症状は?

 

 

犬 失神 心臓病

犬の僧帽弁閉鎖不全症では、喉に何か引っかかったようなゼーゼーとした咳、呼吸困難、散歩しているとすぐに疲れる、食欲不振、痩せてくる、お腹が膨らんでくる、といった症状が見られます。

 

 

しかし、病気になって最初の頃、数年くらいは症状が見られません

 

 

「いつもとちょっと違うかなぁ」と思って動物病院で診察を受けたり、定期的に健康診断を受けて獣医に診てもらっていなければ、先ずは気がつかないのではないでしょうか。しかし、見てわかるほどの症状があるなら、すでに病状がある程度まで進んでいるとも言えるのです。

 

 

犬の僧帽弁閉鎖不全症で多く見られる症状を挙げてみますね。

 

食欲不振・痩せてくる

 

食欲が落ちて食べる量が減ったり、食欲が無くなって何も食べなくなります。

 

また、食餌量が減ることで痩せてきます。僧帽弁閉鎖不全症に限った事ではありませんが、食欲の有無にかかわらず犬が痩せてくるのは何らかの病気に罹っていると考えられます。

 

 

咳をする

 

犬が咳をするのは、僧帽弁閉鎖不全症では一般的です。

 

犬が興奮したときや、寝静まっているはずの夜から朝方にかけて咳が激しくなる場合が多いのですが、これは、うっ血して肥大した心臓に気管が圧迫されたり、肺にまでうっ血の影響が及ぶことが原因で起こります。

 

 

呼吸困難になる

 

僧帽弁閉鎖不全の症状が進行し、肺の血圧が上昇することで血液中の水分が肺の中に滲み出てきます。これは溺れて肺の中に水を吸い込んだような状態なのでとても苦しいのです。これが肺水腫で「肺に水が溜まっている」状態です。

 

 

呼吸しづらいと、肺で取り入れた酸素が体全体に行き渡らないので、犬はより喘ぐように呼吸します。この時、歯肉や舌の粘膜が紫色〜青色に変色していることがありますが、これはチアノーゼといい、重度の酸素不足であることを示しています。

 

 

僧帽弁閉鎖不全症に限らず、心臓病を患っていると呼吸困難が起きやすいので注意してあげる必要があります。

 

 

疲れやすい・倒れる(失神)

 

僧帽弁閉鎖不全になると、心臓の機能が低下するので激しい運動が出来なくなっていきます。好きだった散歩を嫌がるようになったり、また、ちょっと運動したり興奮したりするだけでも息が上がりやすくなります。

 

また、心臓の機能低下によって全身へ送り出す血液の供給量も減ります。

 

 

病状が進行するに伴って不整脈が出てくる場合は、全身に送られる血液の量がさらに減ります。血液が体のすみずみまで巡ることで細胞は血液から酸素を得ているのですが、血液の巡りが悪いと酸素の受け渡しが不十分になってしまいます。

 

すると、脳にも血液の供給量が減る、つまりは酸素不足で犬が倒れたり(失神)することがあります。人で例えると、貧血の人が急に意識を失って崩れ落ちるようなものでしょうか。痙攣発作のように体や四肢がガクガクしているように見えることもあるかもしれません。

 

 

おなかが膨らんでくる

 

心臓病を患っている犬のおなかが膨らんでくる場合の多くが腹水によるもので、心臓のうっ血が全身に影響し始めてくると出てきます。

 

 

腹水が出てくると、僧帽弁だけでなく心臓に他の弁が悪くなっていることが多々あります。胸水と同様に、腹水も周辺の臓器を圧迫するのでお腹がパンパンに膨れてきますから、とても苦しく元気がなくなったり食欲が低下してきます。

 

 

 

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