拡張型心筋症はなりやすい犬種や犬種による症状の違いはあるの?
特に心筋症の起こりやすい好発犬種として、以下に列挙した犬が知られています。
ご覧になられて何かお気づきになられましたか?
そうです、コッカースパニエル以外は大型犬ですね。
拡張型心筋症は大型犬に多く認められます。
心筋症に罹りやすい犬種
アイリッシュ・ウルフハウンド、 オールド・イングリッシュ・シープドッグ、
グレートデン、 コッカースパニエル、 セント・バーナード、 ドーベルマン、
ニューファンドランド、 ボクサー など
拡張型心筋症のオス犬での発症はメス犬の1.5倍多いです。
これらの犬種で3〜7才齡のオス犬を飼われている飼い主さんは、最低でも年に一度の定期健診を欠かさずに受けることをお勧めします。
もし拡張型心筋症を患っているなら、その犬を繁殖に用いてはいけません。
「うちの子の子供が欲しいのに・・・」その気持ちはわかりますが、次の世代も心筋症を受け継ぐことになるので、病気を絶つためにも繁殖はしない方が賢明です。
犬の拡張型心筋症は、犬種による症状の違いが見られます。
咳で始まる場合が多いのがドーベルマン、失神をするのはドーベルマンとボクサー、腹水が溜まりやすいのはグレートデンです。
心電図の所見も犬種によって異なります。
一般的に、拡張型心筋症の不整脈は心房細動なのですが、ドーベルマンとボクサーは、心房細動より心室性早期拍動と脈が多かったり速かったりする頻脈が多いのが特徴となってます。