ノーリードの小型犬と飼い主
ノーリードの小型犬はある意味最強です。連れている飼い主がその危険性をまったくわかっていませんから。また、やたらと長いロングリードの犬もノーリードに等しいと思います。
普通の長さの1.5m前後のリードで散歩させるのは、犬の行動範囲が狭まって犬が好きにあちこち行けないから可哀想、運動にならないと考える人がいますが、大きな間違いです。リードは犬の命綱なんです。リードがやたらと長かったり、ノーリードだと何かあった時に対応できません。
「ノーリードにしてもうちの子は悪さしないし、見た目も可愛いから近づいても怖くない。それに、今までトラブルになったことなんて無かったから大丈夫。」と豪語している人が知り合いにいます。その人は犬をろくに躾ていません。これまでに事故やトラブルが無かったのは、周りの人が気を遣って避けたりしていたからです。でも、本人は全く気付いていません。自分の愛犬がトラブルメーカーだなんて露ほども思っていないのです。
ちゃんとした犬飼いの人にとって、ノーリードの犬が近づいて来られることは大きな迷惑でしかありません。自分の犬のリードをどんなに短く持っても、ノーリードの犬から離れようとしても、リードをつけていないので犬が近づいて来ることさえありますからね。もし、犬同士で喧嘩になって、しかも自分の犬がノーリードの小型犬をコテンパンにやってしまったら、自分が悪者になってしまったような気持になります。
相手によっては、「自分の犬を制御できないのに連れ歩くなんて」と言う人もいます。おいおいおい、ノーリードにしたあなたが悪いんでしょって言い返したくなります。ノーリードの犬をやってしまった側は、犬同士の喧嘩の原因が自分に無くても、相手の犬を傷つけてしまった罪悪感から謝ることもありますが、そんな必要はないと思います。もしもの時は警察を呼ぶなりするといいでしょう。
ノーリードの犬も迷惑ですが、ロングリードの犬もどうしたものかと思います。ボタン一つでリードが勝手に伸縮するリードや、ただの長いリードどちらもそうですが、ロングリードの小型犬は歩道や人の行き来の多い場所、車道を縦横無尽にちょろちょろしています。
飼い主は、犬にリードをつけているから文句はないでしょと言わんばかりに歩いています。ロングリードの正しい使い方を知らないのかなとさえ思ってしまいます。知らない・気づかないってことはホント幸せなんですね。
ロングリードの犬はとても邪魔です。人の歩行を邪魔したり、遮ったり、リードを足に絡ませてしまったり、飼い主の人は始終犬を見ているわけではありませんので、犬がうんちをしていようが気づかない、気づかないふりをしたり、犬が人のお家の前などどこでもおしっこをかけていてもわかっていません。それに、犬自身が危ないです。車に轢かれるかもしれないですし、犬嫌いの人から蹴飛ばされるかもしれません。
愛犬家が犬嫌いを作るとも言いますが、まさにそうだと思いませんか?
力も弱くて非力な怖そうに見えない小型犬であっても、飼い主の管理が悪いと裁判・賠償請求沙汰になることもあります。ノーリード、ロングリードで好き放題させられている小型犬も、その存在がトラブルの引き金となることさえあるのですから、十分に注意を払う必要があります。「小型犬だから」というのは関係ありません。
長いリードで犬を散歩させている人を見かけた時、その近くを通る別な人の表情を観察してみてください。よほどの犬好きなら犬がノーリードで散歩させられていようが、犬をほほえましく見ています。
しかし、何割かの人は侮蔑するように飼い主を見たり、嫌そうな顔で犬を見たりしています。でも、飼い主の人はそれでも気づきません。自分の犬は人に危害を加えたりしない良い子だと思っていますから。