犬を放して遊ばせていたら通行人に噛みついて救急車を呼ぶ羽目に

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犬を放して遊ばせていたら、通行人に噛みついて救急車を呼ぶ羽目に

 

 

ある人(Aさん)が愛犬をノーリードにして他の複数の犬たちと遊ばせていました。どの子も大体が同じ大きさで、一緒に遊ばせるにはちょうど良い大きさです。飼い主の人たちは、わが子が楽しくのびのびと戯れているその光景を微笑ましく思いながら見ています。そこは広い公園で、犬を散歩させている人たちだけでなく、ウォーキングをしたり公園へくつろぎに来る人も多い場所です。

 

 

犬を放して遊ばせているその人たちは、犬たちがある程度まとまって遊んでいることもあり、飼い主のそばを離れることはないだろうと、犬に注意を払うことなくおしゃべりに夢中です。そこへ公園内を散歩している人がそばに寄ってきました。犬の存在に気付いてはいますが、恐怖心を抱くほどの大きさではないと思ったのか、それともただ単にわざわざ自分が犬を避けて歩くのが“しゃく”だったのかはわかりません。

 

 

その時、遊んでいた犬たちの中の1頭が通行人に吠えたてながら走り寄り、足に噛みついてしまいました。他の犬たちも触発されて走り寄っています。飼い主たちは大慌てで犬を追いかけますが間に合いません。もちろん、一番焦ったのは人を噛んでしまった犬の飼い主Aさんです。噛まれた通行人は激怒し、「救急車を呼べ!」とかなり興奮しています。

 

 

ズボンの裾を上げ噛まれた傷を見てみると、犬歯によって2つの孔が開き、そこから血が滲んでいます。さらには歯形の周辺は青痣となっています。これを大した傷ではないと気にしない人もいるかもしれませんが、誰もがそうとは限りません。例え、犬を飼っている・犬が好き・犬に慣れている人でさえ、場合によっては(他人の)犬に噛まれたら腹が立つくらいですから、犬と関わりがない・犬や動物が好きでない人ならなおのことでしょう。

 

 

飼い犬が人に危害を加えた場合、飼い主は24時間以内に最寄りの保健所へ事故発生届出書(犬の事故届)を提出する必要がありますが、ご存知でしたか?これは義務なのです。参考として東京都の条例を載せますが、あなたがお住いの都道府県ではどのようになっているか、ぜひご確認ください。

 

第29条

 

飼い主は、その飼養し、又は保管する動物が人の生命又は身体に危害を加えたときは、適切な応急処置及び新たな事故の発生を防止する措置をとるとともに、その事故及びその後の措置について、事故発生の時から24時間以内に、知事に届け出なければならない。

 

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犬の飼い主は、その犬が人をかんだときは、事故発生の時から48時間以内に、その犬の狂犬病の疑いの有無について獣医師に検診させなければならない。

 

東京都動物の愛護及び管理に関する条例

 

 

犬に噛まれたことに憤慨している通行人は「救急車を呼べ!この犬は狂犬病の予防をしているのか。こんな犬は保健所行きだ!ああだこうだ」、と相変わらず騒いでいます。なんだかんだで騒ぎが治まりましたが、結局どうなったと思いますか?人を噛んでしまった犬の友達犬の飼い主がタクシーを呼び、喚いていた通行人に同伴し病院へ向かいました。

 

 

楽しい時間を過ごしていたはずがこのような事態になってしまい、Aさんは意気消沈です。他の飼い主仲間もブルーな気持ちでいます。その日を境に、しばらくの間Aさんは暗い表情をしていました。通行人を病院へ連れては行ったものの、それでトラブルが解決したことにならなかったのでしょう。別な事例ですが、噛まれた方が嫌がらせの電話や手紙を何度も寄こしてきたという、被害者が一転して加害者になった話があります。怖いですね。

 

 

噛んだ犬について触れませんでしたが、どれくらいの大きさで、犬種は何だと思いますか?実はジャックラッセルテリアなんです。体が小さいので愛らしくも可愛らしくも見えますが、見た目とは裏腹にパワフルで無尽蔵なスタミナがありますよね。負けず嫌いで頑固、しかも好奇心旺盛な性質は勇敢で積極的ともとらえることができますが、その性質を理解していないと攻撃的で扱いに困る犬種ともいえます。

 

 

しかし、何かトラブルがあると「この犬種だから」と考えるのは間違いです。結局のところ、例外を除きトラブルの原因の大半は飼い主にあるのですから。同じ犬種でも「その犬種にしては●●だ」と感じる個体は沢山いるので、その犬の性格と飼い主の犬への接し方でその個体が作られるといえるでしょう。では、今回の事例は何が問題だったのでしょうか?

 

 

やはり犬をノーリードにしていたことが事の発端です。他にも、それまでに何も起きなかったことによる慣れ犬が小さいから怖がられることはないだろうとの思い込みとてもいい子だからとの主観もしかしたら何か起こるかもしれないと考える想像力の欠如、いろいろあります。“うちの子”なのに自分の犬を理解していない、見えていない人は少なくありません。愛するがゆえ盲目状態となっています。

 

 

身内にとってはいい子でも、第三者に対しては何をしでかすかわからないのが犬です。例え攻撃的・好戦的でなかったとしても、他の犬からすれば何かが合わない・気に入らない場合だってあります。そのこと理解していないでいて、知り合いでもないよその犬に近づけるようなことをすれば、それはそれで犬同士のトラブルとなってしまいますから。

 

 

自分の犬は他のどの犬よりも可愛いものです。でも、可愛いからこそ厳しくする必要があるのです。だからといって犬だけを正せばいいのではありません。自分自身を顧みて律しないと、今回のようなトラブルを生じさせてしまいます。

 

 

特に小型犬、次に中型犬を飼っている人に見られがちですが、油断している・注意力散漫・慢心・周囲への配慮が欠けている人が大多数です。いつ何時自分が加害者側になるかわからない、可能性はゼロではないことを肝に銘じておくべきですよ。