パノラミスからバトンを受けた? 後続薬コンフォティスプラス
パノラミスの取り扱いが終了停止となりつつある(※)ので、パノラミスを愛犬の駆虫薬として常用されていた飼い主さんでお困りの方は少なくありません。
※2018年5月18日追記:パノラミスの取り扱いは終了しました。
「パノラミスがどうしても欲しい!」のでしたら、コンフォティスプラスがおすすめです。コンフォティスプラスはパノラミスと同じエランコ社の薬で、しかも成分も同一ですから駆虫できる寄生虫も全く同じなんです。コンフォティスプラス=パノラミスといってもいいくらいですね。
駆除の対象となる寄生虫
フィラリア、ノミ、マダニ、消化管内寄生虫(犬回虫、犬鉤虫、犬鞭虫)
なぜそのようなことが言えるのか? コンフォティスプラスはスピノサドを成分とする服用タイプのノミマダニ薬であるコンフォティスに線虫を駆除する成分ミルベマイシンオキシムが配合されたもので、パノラミスはどちらも有効成分として入っているのです。
「コンフォティス」 = スピノサド
「コンフォティスプラス」 = 「コンフォティス」 + ミルベマイシンオキシム
「パノラミス」 = スピノサド(「コンフォティス」 ) + ミルベマイシンオキシム
コンフォティスにミルベマイシンオキシムがプラスされたからコンフォティスプラスという名前になったのでしょう。多分。コンフォティスプラスはパノラミスの後続薬とも言えますが、これまた別に他社の類似薬があるんです。同等品といってもいいかもしれません。ネクスガードスペクトラなのですが、これはコンフォティスプラスとは一部成分が異なります。
「ネクスガードスペクトラ」 = アフォキソラネル + ミルベマイシンオキシム
駆除の対象となる寄生虫はネクスガードスペクトラもコンフォティスプラスと全く同じです。違いはメーカー(エランコかメリアルか)と薬の剤状(錠剤かチュアブルか)です。
コンフォティスプラスは錠剤タイプなので、ニオイと風味をきつく感じるワンコもいます。この場合は細かく刻んでごはんやフードに混ぜて与えるなど工夫しないと難しいかもしれませんね。犬好みの香りや風味があれば、嫌がるどころか喜んで口にしてくれるのですが。
その点ネクスガードスペクトラはチュアブルタイプなので食いつきはいいです。けれども、まとめ買いした場合、購入してからだいぶ日が経つとチュアブルが硬くなってしまうので、ソフトな状態で愛犬に与えたいとお考えなら考慮しておくべきことかもしれません。
コンフォティスプラスとネクスガードスペクトラ、どちらもオールインワンタイプの製剤なのでコストパフォーマンスに優れていますよね。駆虫薬を多数併用しなくていいですから。
それにどちらも経口薬なので、薬を体に塗るスポットタイプと違って液剤が垂れる・毛の上に流れてしまう・他に付いてしまう・天候を気にしなくてい・シャンプーもできるといったメリットも沢山です。