動物好きの私が「小型犬は嫌い」ということになってしまった訳
30代女性でナナといいます。
近所には愛犬家も多く、シェパードやゴールデンレトリバーのような大型犬からチワワ・プードル・ビーグル・ダックスフントなどの小型犬までいろんな犬がいます。
一般的に、大型犬の飼い主さんは「近所みんなが犬好きというわけではない」とわきまえておられる感じがします。犬たちも躾けがよく行き届いているし、散歩の際もリードに繋がれているのはもちろんフンをしたら持ち帰る・おしっこをしたらその場を洗い流すなどされています。
犬のおしっこはいろんな情報伝達の手段と考えたらすこし可哀そうですが、それくらい気を遣われるとありがたく思います。困るのは小型犬の飼い主さん達です。中でもチワワやプードルの飼い主さんは特にひどいです。
犬の身体が小さいから構わない、ということもあるのでしょうか、散歩中に犬が勝手にうちの門扉や垣根におしっこをしても知らん顔です。ひどい人になるとフンもそのまま放置、今時信じられないくらいの常識の無さ、という気がします。注意すると「フンは今拾おうと思っていた。おしっこは仕方ない、量も少ないし臭いが残るほどということはないじゃないか」と逆切れされました。
一番ひどかったのは、ガレージ横の物干し場のすぐ近くの花壇で犬にフンとおしっこをさせてそのままにしていた人です。実際に見たわけではなく、花壇の手入れの際にフンをみつけたのですが、洗濯物のすぐ近くということもありすごくイヤな思いをしました。
飼い主さん自身には可愛い我が子なのでしょうが、他人の私にはあくまでも犬のフンは犬のフンです。しかも花壇の中・シーツやバスタオルなどの洗濯物を干しているすぐ近くでフンやおしっこをさせるなんていう気がしれないと思うのです。
そのことがあってから、ホームセンターで野良猫などの糞尿対策に使うスプレーをまいたり、糞尿をさせないようにお願いする看板を下げるようになりました。あまり効果はないので、一度自分でフンを入れるビニール袋を買って看板の横に下げて「犬がフンをしたら中に入れて持って帰ってください」としたこともあります。あきれたことに、フンが入ったままその場に放置されてありました。
愛犬家の中にはものすごく親切な方もいて、「マナーの悪い飼い主をみたら注意します」と言ってくださることもあります。また、自分の犬のフンの始末のついでにわざわざ放置ししてあるフンを掃除してくださった方もありました。最近になって自宅近くで犬を連れている人をみたら「こんにちは」などと声を掛ける作戦を取り始めました。
犬好きの友人のアドバイスですが、「犬の飼い主と顔見知りになってしまえば、さすがに糞尿を放置するのは気が咎めるだろう」というわけです。最初は怪訝そうにされましたが、何回か続けると笑顔で挨拶を返してくれる人がでてきました。
社交的な飼い主さんなら連れている犬の名前も教えてもらったりして、飼い主さん・愛犬ともに顔なじみになってきました。そして放置されているフンも最近あまり見なくなったのです。
私も動物は好きですし、実家では犬を飼っていたこともあります。もちろん動物や小さい子供達にトイレの我慢を無理やりさせることは可哀そう、ということもわかっているのです。それでも「ごめんなさい」と一言言ってもらえて処理していただく場合と「仕方ないじゃないの」と居直られる場合ではが受け止め方が違います。
誤って頂いた場合には「大丈夫ですよ」と言えるのですが、「細かいこと言ってうるさいな」と言われると「私の立場でも同じように言いますか」となります。当然小型犬の飼い主さんの中にもちゃんと良識的な人々はいて、もともときちんと糞尿の処理をしている方もいらっしゃいます。
でも残念ながら一部の心無い飼い主のせいで、我が家はすっかり「小型犬嫌い」になってしまいました。なんというか、「迷惑そのもの」のペットというイメージがついてしまったのです。
愛犬家さん達には「どうかお互い快適に暮らせるように最低限のマナーを守ってください。これくらいは大丈夫と思わないでください」と言いたいです。