犬が苦手な人の本音を知りたい

ほんの些細なことでも人によっては犬を嫌いになるきっかけになる

 

 

女性、50代、名前はメロンパンです。

 

当時、私は小学生でした。ピアノの先生のご自宅でピアノのレッスンを受けていました。その先生が飼っていた犬です。たぶん、雑種だと思います。茶色い犬で大きさは小学生の私とあまり変わらないくらいでした。

 

先生のご自宅は3階建てで、ガレージの向こうに玄関があります。そのガレージの入り口のところに犬がつないでありました。ピアノの生徒たちが通るたびに、犬が犬小屋から飛び出して吠えたてます。鎖でつながってはいましたが、私はいつか切れるのではないか、私の所まで届くようになるのではないかと怖くて仕方がありませんでした。

 

 

先生に「犬が吠えて怖い」と言いましたが、相手にしてもらえませんでした。犬はけしてきれいとは言えず、あまり構ってもらえてなかったのだと思います。だから、ピアノ教室の生徒がひんぱんに出入りするのに、その都度その都度吠えていたのだと思います。

 

 

ピアノの先生は、ピアノの生徒には厳しいのですが、自分の身内には甘いので、犬に吠えさせないような工夫をすることは全く考えていませんでした。私は先生に言っても、親に言っても取り合ってもらえないので、仕方なく、うらの塀を登って玄関に入ることにしました。

 

 

 

 

その壁は日当たりが悪かったので、一面にコケがはえていました。私は滑ってしまい、塀から落ちました。服はコケがこすれて緑色になり、あちこちすりむいてしまいました。

 

先生はそれでも、見て見ぬふりをしていましたが、帰ってきた私の姿を見て、親は先生に電話をしてくれました。親が言ったことで、ようやく、建物の裏にある庭につなぐようになりました。なぜ、始めからそのようにしてくれなかったのかと思いました。

 

 

犬を飼うだけではいけません。愛情をもって接し、ケアをすることが必要です。毛のカットや爪を切ったりは専門家でないと難しいこともあるでしょう。病院は健康保険がないので、医療費が高額になります。予防接種も必要ですし、犬を飼うには届け出も必要です。毎日散歩をさせてストレスのないようにし、必要であれば犬のしつけ教室に通うこともあります。

 

 

犬はおもちゃではなく、生き物ですから、愛情をもって接しないとすねたり、乱暴になったりします。毎日ブラシをかけてやったり、お風呂に入れてやったり、年齢に応じてエサも変えてやる必要があります。

 

おもちゃは手に入れるだけで良いですが、犬は家に連れてきたところがスタートです。本来は従順で賢い動物であるはずの犬は接し方によって、凶暴な動物に変わってしまいます

 

 

犬を家族のように大切に出来なかったピアノの先生は自分の子供の子育てにも失敗し、子供は後日、警察の厄介になることになってしまいました。甘やかすことと愛情を持って接することは違います。愛情を持って接していれば、しかってもきちんと伝わります。

 

 

犬が吠えるのは当たり前ではありません。とびかかるのも当たり前ではありません。何か起きてからでは遅いので、起きる前に、起きないように工夫することが大切です。犬を飼っている人は世の中には犬が嫌いな人もいると思ってください。

 

散歩をする時、家の外にいるときはつないでおきます。家の中ではリードをはずしてもいいですが、ドアを開けた時に配達員などにとびかかったりしないよう、きちんと注意することが必要です。

 

 

 

その犬種が好きで飼っている人が大半でしょうけど、例えば大型犬ならシベリアンハスキーやゴールデンレトリーバーにラブラドールレトリーバー、小型犬ならチワワやダックスフンド、プードルにフレンチブルドッグなど、流行で犬を飼う人もいますが犬はファッションではありません。

 

命のある生き物であることを忘れないで欲しいと思います。愛情を持って接すれば、家族の一員として楽しい思い出を作ることも可能です。犬をかわいがり過ぎる人もいます。構い過ぎても放置し過ぎてもいけません。

 

 
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