マンションで犬を飼育する場合には、規約を遵守しましょう。
50歳代の女性、まつこです。
小さい頃の体験です。随分前ですので、今でこそ考えられませんけど、その頃は普通に犬が放し飼いもされていました。野犬というものではなくて、近所のどなたが飼われていて、付近を放し飼いにしていた、そのような感じでした。
小学校入学前の話ではありますが、それが現在もトラウマになっていて、動物は基本的に好き、と思っているし、実際に、少しの間犬を飼っていたこともあるのですが、それでも道で大きな犬とすれ違うと、どこかで怖い、という気持ちになってしまいます。したがって、犬が怖い、という気持ちを持っている方のことが少し理解できます。
その時の体験ですが、家の付近で、近所のお友達とごく普通にままごとみたいな遊びをしていたのですが、付近をうろうろしていた犬に突然かみつかれました。ちょうど、飼い主の方もすぐ近くにいらっしゃったので、すぐに犬をどけてくださり、謝ってくださったのですけど、そのときの怖かった気持ちが今でもあります。
犬としては、あまがみのつもりだったようで、ひどく牙がささったとか、そういったことはなかったし、痛かったというよりも、怖かった、という気持ちでした。ただ、そのとき、頭の中をよぎったのは、お友達のお兄さんで、犬にかまれて、頬に傷のある方がいらして、その人のようになっていたらどうしよう、ということでした。急いで家に帰り、鏡をみましたけど、何も傷にはなっていなくて安堵しました。
噛まれた犬の大きさは、子どもの私にとっては、自分の背丈以上あったように思います。犬種はわかりません。雑種だったのではないかと思います。この時の体験は今でも鮮明に覚えています。この時以来、犬のことをどこかで、怖い、と思っている気持ちがあるように思います。
現在住んでいるマンションはペット可のマンションで、中型犬まで飼育可能です。ルールは敷地内では抱っこ、エレベーターのなかも抱っこ、となっていますが、そのルールを守らない人もいて、しばしば理事会で問題になっています。
最近のマンションではペットと一緒に乗る時専用のエレベーターがあったり、ペットと一緒にエレベーターに乗ったときには、ボタンをおして、それを外に示すことができ、いやな人は同乗しなくてもいいようになっているエレベーターがあったりしていますが、そのようになっていないためにおこるトラブルです。
飼育可となっている以上、また、今のマンションの設備の都合上、みんなが気持ちよく暮らすには、こういった細かなルールを守る必要があると思います。きっと、怖い、いやだ、と思っている人にとっては、抱っこということをされていたとしても、その気持ちは変わらず、とびかかってきたらどうしよう、なんて思っているわけです。ましてや、抱っこされていなかったら、それだけで、エレベーターを見送りたい気分になってしまいます。
飼い主は、「うちの子はそのようなことはしない」と思っていても、「怖い」「いやだ」と思っている人はそうではない、ということを強く自覚して、ルールをきちんと守る必要があると思います。場合によっては、単なる怖い、いやだ、ではなく、犬の毛のアレルギーという人も世の中にはいますから。
加えて、怖い、いやだ、と思っている人が、あまりに全面に出すぎて、マンションの規約改正に動かれても困る、とも思っています。うちには猫もいますので、今さら飼育不可になってしまっては大変困ります。すでに、犬や猫と一緒に暮らしている人の中には、飼育可だからこのマンションを購入した、という人もいることと思います。
そういったことを考えると、マンションのような共同住宅で犬を飼うというときには、マンションの規約を守り、犬嫌い、苦手な人もいるということを自覚したうえで、他者に迷惑をかけないようにして、飼育をしないといけないのではないでしょうか。