ペット飼えないマンション

ペット禁止の住宅で犬を飼う飼い主と、ペットと、近隣と、その制度

 

ペット禁止 マンション 犬 飼う

まさか

 

犬は元々大好きで幼いときから飼っており、犬は身近に暮らしてきた。長く犬と生活した環境があるが、引越しで、ペット禁止の集合住宅の賃貸物件に移った。

 

下見やら、引越しやらと忙しい日々のあと、実際に引越しも過ぎて、やれやれ、と新居での生活が始まった、その晩、集合住宅の近所の部屋から、犬の鳴き声がしてきた。

 

まさかと思ったが、ペット禁止の物件のその建物から鳴き声は発生しており、ずっと続いておさまらない。引越の疲れと、その鳴き声と、で前途多難。ペット禁止で犬が鳴く、なら、その家の知り合いの犬を、たまたま預かっているだけかもと、最初は思いもした。

 

 

ペット禁止物件に犬

 

しかし、それは全く違っていた。犬の鳴き声が頻繁に聞こえるではないか。朝も夜も。深夜、主人がトイレに目覚めると、ワンワンと鳴きだし、他の人が共同廊下を通れば、吠えるし、その家の玄関ドアが開くたびに凄い勢いて吠えまくる。

 

それでは、その家の飼い犬ということになる。引越しをしてまだ日は浅かったけども、犬が常に吠えまくっている旨を言いに行ったが、「自分たち家族は長くその集合住宅に住んでいるのだから」と凄まれてしまった

 

 

無駄吠え 遠吠え

 

特に困ったのは、夜にその小型犬を置いて外出するようで、遠吠えの鳴き声がずっと、深夜になろうと飼い主が帰宅するまでひっきりなしに続くことだ。遠吠えは、その字通りに遠くまで伝わるように、鳴くようで、ウォーン、ウォーン、と隣近所から、いつまで続くも知れず果てしなく続く鳴き声は非常に鬱陶しい。

 

契約違反して動物と一緒住もうとする飼い主が、犬の躾だけはキチンとするとも思えない

 

ただ人間都合で飼っているのだろうし、それがペットに住みやすい環境とも思えない。遊べるような庭はなく、住まいの造りもそれに適すような造りでは全くない。飼われるのに良い環境に住んでいないペットはどうか。そのストレスはどうか。近隣は少なくともハッピイではない。

 

 

登録、狂犬病予防接種

 

例えば、そうした無責任な飼主は犬を飼うという登録はしているのか、また、狂犬病の予防注射は定期的にしているのか。大いに危ぶまれる。また、制度が登録をしていない犬を見つけて積極的に対応するようにはなっていないのではないか

 

狂犬病の予防注射接種済マークを付けていない犬を見つけたら、・・・、でも、第一、付いているかどうか、遠くから見分けられにくいだろうし。見つけても、その後、どうしたらいいかも不明。犬を後で特定するのも至難の業だし・・。

 

 

リード

 

また、飼える環境でキチンと飼っているにしても、犬嫌いな人には散歩中の犬にリードがつけられているのかは大問題だろう。人が皆犬好きとは限らない。しかし、リードがついていてもリードを長くしている飼い主もいて配慮に欠けることがある。

 

人が近くに居たり来るようなら、犬を制御しやすいように短くするなどの心遣いをするべきだろう。また、公園などでリードを外して遊ばせている飼い主もいる。ドッグラン以外は、また、特に許されている場合以外は止めるべきだ。

 

 

予防策一例

 

犬を登録して飼うということは飼い主の責任感の最低限の表れだと思う。それすらしない飼い主の発生を防ぐことも大切だろう。犬を無登録で、また、適さない場所で飼ったりすることを防ぐ為に、例えば、ペットフードを飼う場合に登録証の提示を義務付けたらどうだろうか。

 

その登録証には、必要な予防接接種を受けた記録も記載されており、適宜更新されている有効なもの。もちろん、ペットフードを手造りする場合もあるだろうが、可哀想なペットや迷惑の掛かる近所をつくる抑止策の有効な一つにはなるのではないか。また、予防接種率を上げるにも一役かうのではないか。

 

 

制度不備

 

日本のペットに対する制度は欧米諸国のそれとは比較出来ない位未熟なものだと感じる。不当に飼われているペットが居る場合、それにキチンと対応する部署がない。夜中に犬が鳴いていて困っても、それに対して警察は対応しない。禁止の住宅で飼っていても、行政ができることは、どのように犬を飼ったらいいか教えること、なのだそうだ。

 

これは、飼うことを禁止している場所で規則を破って飼おうとしている人に対し、税金を使って飼い方指導をすることであり本末大転倒である。その近所の犬の発する日常的な鳴き声の騒音は、10年程経ち、その家族が引っ越すまで果てしなく続いた。その間、一度も、飼い主が、そのペットの鳴き声のことで、挨拶にくることはなかった。

 

 

ペットと飼い主と近隣の平和の為に

 

ペットと人間が一緒に暮らしていくには、お互いに必要なスペースや環境があり、それが整っていないときには双方にとって不幸である。犬の飼い主は、例えば、近隣にペットを飼っていることを事前に一言伝えておくのもよいことだろう。

 

不当に飼われるペットに対する規制制度と、そうした場合の対応行政部門の設置飼い方や躾の訓練を受ける機会などは、正しく飼うための制度とともに必要で、飼い主向けの「訓練」を犬登録時に必須受講項目とするなど、多面にわたり改善する点が日本のペット社会には山積しているように思える。

 

 
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